2017年08月20日
『時参不斗狐嫁入』作品解説④『結婚式での”愛の誓い”』
この夏、何故か「コラボ限定Tシャツ」にハマってしまい、
とうとう稽古場では、悦子姫に「あいさん!今日は何のコラボTシャツですかっ」
と訊かれるまでになりました。ガルパンだよ。そして明日は初音ミクだよ(よく知らない)。
そんな作演の海老原による、ふんわり作品解説、パートⅣ!
作品解説④『結婚式での”愛の誓い”』
洋と和と、両方紹介したいと思います。
どちらも、劇中の台詞として使われています☆
なんたって今回は「愛と結婚」がテーマですからね!!
間違ってたらツッコんだら良いと思いますよ!!役者にも作家にも!!(スミマセン)
さーて。そんな三十代女子の叫びはさておき。
洋風結婚式では…つまり、キリスト教式の神前結婚式では、
主に『愛の誓い』と言われる文言を、牧師先生が新郎新婦に説いてくれます。
「愛は寛容であり、愛は情け深い。また、人を妬むことをしない。」
有名な一節なので、皆さんも一度は聞いたことがあるかもしれませんね。
これは新約聖書にある”コリント人への第一の手紙”の13章4〜7節です。
「人生に悩んだらその回答はすべて各宗教の聖書の中にあるから」
っていう説があるんですけど、この一行も流石の名言です…ふ、深い。
でも折角なので、この後の言葉もご紹介してみますね。
「愛は寛容であり、愛は情深い。また、ねたむことをしない。
愛は高ぶらない、誇らない、
不作法をしない。自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。
不義を喜ばないで真理を喜ぶ。
そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。
愛はいつまでも絶えることがない。」
…うーん、素敵!教会では、
「いつまでも存続するものは、信仰と希望と愛と、この三つである。
このうちで最も大いなるものは、愛である。」
という言葉で締めくくる事が多いかもしれません☆
愛は大事なんだな。一応、私の名前も「あい」なんですけどね。…orz
あ、最近結婚した座付作曲家・藍舟の名前も同じですね(お幸せに〜)。
他、和風のウェディングでは〜いわゆる神前結婚式では祝詞があげられます。
劇中で詠みあげるのは、私があちこちからコチョコチョ集めて、編纂したものです。
「…まあ祝詞って自分で組んで良いものらしいから、いいか」と。
日本語的に間違ってるって箇所もあるかとは思いますが、そこは、こう…温かい目で←
本編の山場では、戦いながらヒロインとヒーローが結婚の誓いをするのですが
(どういうこっちゃ)
「掛けまくも畏き 稲荷神の大前に、恐み恐み申す。
(かけまくもかしこき いなりしんのおおまえに かしこみかしこみもうす)
大前にして婚稼の礼、執行はむ。
(おおまえにしてとつぎのいやわざ、とりおこなわん)」
このような台詞…もとい、祝詞を役者が紡ぎあげます。続けていきましょう。
「今より後、天なる月日の相並べく事の如く、
(いまよりのち、あめなるつきひのあいならべくことのごとく)
地なる山川の相対へる事の如く、
(つちなるやまかわのあいむかえることのごとく)
互に心を結び力を合わせて 相助け 相輔ひ、
(たがいにこころをむすびあわせて あいたすけ あいあなない)
永き契を結固めて、神智ひに習奉らむと
(ながきちぎりをむすびかためて かむならいにならひたてまつらんと)
今 誓詞 白さくを
(いま うけいごともうさくを)
平けく安らけく 聞食して
(たいらけくやすらけく きこしめして)
行末長く 二人が上に 霊幸ひ坐して
(ゆくすえながく ふたりがうえに たまちばいまして)
家門広く、家名高く、弥立栄えしめ給へと 恐み恐み白す
(いえかどひろく、いえのなたかく、いよよたちさかえしめたまえと かしこみかしこみもうす)」
「読めるか、こんなもん!!」
と、役者陣が脚本をひっくり返して叫んだのもわかりますね(ニッコリ)。
しかし、ゆっくり漢字を読めば意味合いは…だいたい伝わる、はず!
とても、素敵!な、はず!!
後半だけサラッと普通に訳したものが
「天に月日が並ぶよう、地に山河が相対するよう
永遠に変わらず、移ろわず
心を結び、力を合わせて、久遠の時を 二人…共に」
………J-POPか!(ズビシッ)
と、ツッコミたくなりますが、はい、これも台詞としてラストで言っています。
しかもヒロインの幸恵は、これでも「難しい言葉わからん」と言います(この辺りの描写はやぶっこを参考にしました☆)。
でも、文字で読めばきっとわかる…はず。
個人的には、この祝詞から
「ああ、そうか。この【結婚】という結び付きによって、当人同士だけでなく、家と家が繋がるのね」
という気付きがありました。
人と人から家と家〜つまり 族と族。
本作では人間と妖狐の一族との結婚〜結び付きを描いてますので、
よろしければ、ご観劇中もしくはご観劇後に、
物語と共に、是非この
人と人/家と家/族と族 との繋がりを言祝ぐ
”誓いの言の葉”にも、想いを馳せてみてください…!
とうとう稽古場では、悦子姫に「あいさん!今日は何のコラボTシャツですかっ」
と訊かれるまでになりました。ガルパンだよ。そして明日は初音ミクだよ(よく知らない)。
そんな作演の海老原による、ふんわり作品解説、パートⅣ!
作品解説④『結婚式での”愛の誓い”』
洋と和と、両方紹介したいと思います。
どちらも、劇中の台詞として使われています☆
なんたって今回は「愛と結婚」がテーマですからね!!
間違ってたらツッコんだら良いと思いますよ!!役者にも作家にも!!(スミマセン)
さーて。そんな三十代女子の叫びはさておき。
洋風結婚式では…つまり、キリスト教式の神前結婚式では、
主に『愛の誓い』と言われる文言を、牧師先生が新郎新婦に説いてくれます。
「愛は寛容であり、愛は情け深い。また、人を妬むことをしない。」
有名な一節なので、皆さんも一度は聞いたことがあるかもしれませんね。
これは新約聖書にある”コリント人への第一の手紙”の13章4〜7節です。
「人生に悩んだらその回答はすべて各宗教の聖書の中にあるから」
っていう説があるんですけど、この一行も流石の名言です…ふ、深い。
でも折角なので、この後の言葉もご紹介してみますね。
「愛は寛容であり、愛は情深い。また、ねたむことをしない。
愛は高ぶらない、誇らない、
不作法をしない。自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。
不義を喜ばないで真理を喜ぶ。
そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。
愛はいつまでも絶えることがない。」
…うーん、素敵!教会では、
「いつまでも存続するものは、信仰と希望と愛と、この三つである。
このうちで最も大いなるものは、愛である。」
という言葉で締めくくる事が多いかもしれません☆
愛は大事なんだな。一応、私の名前も「あい」なんですけどね。…orz
あ、最近結婚した座付作曲家・藍舟の名前も同じですね(お幸せに〜)。
他、和風のウェディングでは〜いわゆる神前結婚式では祝詞があげられます。
劇中で詠みあげるのは、私があちこちからコチョコチョ集めて、編纂したものです。
「…まあ祝詞って自分で組んで良いものらしいから、いいか」と。
日本語的に間違ってるって箇所もあるかとは思いますが、そこは、こう…温かい目で←
本編の山場では、戦いながらヒロインとヒーローが結婚の誓いをするのですが
(どういうこっちゃ)
「掛けまくも畏き 稲荷神の大前に、恐み恐み申す。
(かけまくもかしこき いなりしんのおおまえに かしこみかしこみもうす)
大前にして婚稼の礼、執行はむ。
(おおまえにしてとつぎのいやわざ、とりおこなわん)」
このような台詞…もとい、祝詞を役者が紡ぎあげます。続けていきましょう。
「今より後、天なる月日の相並べく事の如く、
(いまよりのち、あめなるつきひのあいならべくことのごとく)
地なる山川の相対へる事の如く、
(つちなるやまかわのあいむかえることのごとく)
互に心を結び力を合わせて 相助け 相輔ひ、
(たがいにこころをむすびあわせて あいたすけ あいあなない)
永き契を結固めて、神智ひに習奉らむと
(ながきちぎりをむすびかためて かむならいにならひたてまつらんと)
今 誓詞 白さくを
(いま うけいごともうさくを)
平けく安らけく 聞食して
(たいらけくやすらけく きこしめして)
行末長く 二人が上に 霊幸ひ坐して
(ゆくすえながく ふたりがうえに たまちばいまして)
家門広く、家名高く、弥立栄えしめ給へと 恐み恐み白す
(いえかどひろく、いえのなたかく、いよよたちさかえしめたまえと かしこみかしこみもうす)」
「読めるか、こんなもん!!」
と、役者陣が脚本をひっくり返して叫んだのもわかりますね(ニッコリ)。
しかし、ゆっくり漢字を読めば意味合いは…だいたい伝わる、はず!
とても、素敵!な、はず!!
後半だけサラッと普通に訳したものが
「天に月日が並ぶよう、地に山河が相対するよう
永遠に変わらず、移ろわず
心を結び、力を合わせて、久遠の時を 二人…共に」
………J-POPか!(ズビシッ)
と、ツッコミたくなりますが、はい、これも台詞としてラストで言っています。
しかもヒロインの幸恵は、これでも「難しい言葉わからん」と言います(この辺りの描写はやぶっこを参考にしました☆)。
でも、文字で読めばきっとわかる…はず。
個人的には、この祝詞から
「ああ、そうか。この【結婚】という結び付きによって、当人同士だけでなく、家と家が繋がるのね」
という気付きがありました。
人と人から家と家〜つまり 族と族。
本作では人間と妖狐の一族との結婚〜結び付きを描いてますので、
よろしければ、ご観劇中もしくはご観劇後に、
物語と共に、是非この
人と人/家と家/族と族 との繋がりを言祝ぐ
”誓いの言の葉”にも、想いを馳せてみてください…!
劇団やぶさか21st STAGE『時参不斗狐嫁入−ときまいりはからずもきつねのよめいり−』閉幕御礼!
8/27(日) アンケートより
8/26(土) アンケートより
8/25(金)18:30〜の回・アンケートより
小屋入り2日目!
小屋入りです!仕込み初日です!
8/27(日) アンケートより
8/26(土) アンケートより
8/25(金)18:30〜の回・アンケートより
小屋入り2日目!
小屋入りです!仕込み初日です!
Posted by 劇団やぶさか at 23:04│Comments(0)
│21stSTAGE「時参不斗狐嫁入」
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