2011年03月26日

地震後初めての稽古

お久しぶりです。美雪です。
今日は、地震後初めての稽古となりました。

でも、今日はとっても少人数稽古。
あいさん、水尾さん、私の何と3名。
3名にしてちょっと広めのお部屋での稽古。
より一層、少人数さが増します(笑)

ストレッチをそれぞれで済ませてから、最初のほうのシーンを
読んで動きました。
なかなか、参加できなかった私は、殆ど皆さんとの読みの稽古を
していなかった為、芝居の雰囲気をあまり分かっていませんでした。

今日、水尾さんと一緒に冒頭の1,2ページですが、読んで動いて見て、色々
感じることが出来ました!!!
あいさんが一つずつ台詞や、動作に「コレは、こんな気持ちだよ」とか「舞台はこんなイメージで」と
脳内舞台を語ってくれました。
この作業、少人数じゃないとなかなか出来ないんですよね~。貴重、貴重!!

今日の稽古で、大分イメージが膨らみました!
きっと観てくださった方々に元気が出るような舞台に仕上がりそうな
予感です!
私も、今から楽しみです☆  

Posted by 劇団やぶさか at 09:00Comments(0)12thSTAGE「七つの海」

2011年03月20日

自然を前にして

スタッフの安藤です。
今までに経験したことのないような自然の猛威を目の当たりにし、
とまどい、畏れ、悲しみ、不安などさまざまな感情がある中、
やぶさかのスタッフとして少し長くなりますが、この場に思いを伝えたいと思います。

地震と津波により多くの方が家族を失い、家を失っており、
また、原子炉の問題により不安な気持ちを抱え、
電力不足の前で節電の必要性が訴えられる中、
私たちは演劇を行う者は公演を行うべきなのか、
さまざまな決断を迫られることになると思います。

そのような中、演劇の世界では雲の上のような方である、
野田秀樹さん、三谷幸喜さんが3月13日のご自身の公演において舞台挨拶を行われています。
ぜひ、リンクを見てください。

野田秀樹さん<野田地図>
http://www.nodamap.com/site/news/206

三谷幸喜さん
http://blog.parco-play.com/

お二方とも公演を実施するという選択をとられました。
それは、演劇が魂の健全性において必要なものだからなのではないでしょうか。

演劇は古くはギリシアで病気の治療のにも使われていたという説があります。
治療のため、屋外の劇場で3日間にわたり演劇が上演されたのです。
最初は悲劇が演じられ、最後に喜劇が演じられました。
その中で観客は涙を流し、笑うことで病気が治療されるとされたのです。

また、有名なダンテの「神曲」の原題は「La Divina Commedia」(神聖喜劇)です。
いろいろと解釈はあると思いますが、今は詩として残されているこの作品は
当時はきっと役者が演じ、観客が泣き、笑ったのではないでしょうか。

私たち劇団やぶさかも横浜の片隅で観た方が泣き、笑うことができる
作品を送り届けられればと活動してきました。
今もその気持ちは変わりません。
8月の公演に際してはさまざまな制約がついてくると思います。
でも、その中で皆で最善を尽くして作品を作り上げていきたいと思っています。
どうぞ、楽しみに待っていてください。

演劇は日常生活から非日常的な空間へと誘うものです。
ですので、この混乱の中で落ち着いて情報を見極め、
ポジティブな気持ちを持ち続け、
目の前にあることをコツコツと行い、日常生活を営んでください。
そして、ぜひ、演劇の世界に非日常を求めにいらしてくださればと思います。  

Posted by 劇団やぶさか at 23:28Comments(0)12thSTAGE「七つの海」